海戦バトルアクション「NAVYFIELD2」プレイレビュー
「NAVYFIELD2」は「オンラインゲームはネクソン」のテレビCMで有名なあの「ネクソン」がリリースする海戦バトルを描いたパソコン用の無料オンラインゲーム(※一部有料)。PCゲームはコンシューマで発売されるゲームと違い、奥が深く敷居が高いと言われるが、今回は更に奥深いジャンルで「戦艦モノ」。タイトルを初めて聞いて想像したのは「シュミレーションゲーム」的な先入観であったが、ところがどっこい、調べていく内にそれとは異なる「バトルアクション」ゲームとのことで、思わずニヤリとしてしまった。艦船でバトルアクションという物がどんなものか興味があったし、「オンライン上で繰り広げられる艦隊戦がどれほどの迫力なのか」と想像するとワクワクしてこれはすぐにプレイしたくなったのだ。興味を持ってしまった上に「どうしてもプレイしたい衝動は止められない・・・」古き良き時代の砲撃硝煙と重油の匂いがする第1次・2次世界大戦を舞台に繰り広げられる大海戦をイメージしつつ、早速 OBT(オープンベータテスト)に参戦!!プレイレビューをお届けしようと思う。
最初はネクソンのID登録を済ませダウンロードし、ゲームスタートをクリックする事によりストレス無くゲームは開始された。
実はネクソンのオンラインゲームは初めての経験であるが、予想より簡単にゲームは始められる。タイトル画面を見てソフトウェアで発売されているゲームとクオリティは遜色ないようだ。
ゲームを開始するにあたっては個人的に重要視するのは「チュートリアル」の親切さであると思う。NAVYFIELD2は艦船を主にしたバトルアクションゲームであるが、タイトルから想像する敷居の高さからは思えない程に親切・丁寧なチュートリアルが組み込まれている。最初に選択するのはオンライン上で表示される自身の艦長ネームと国籍選択だ。
艦長・国籍選択は4種類が用意されており、防御力・艦砲命中率・対潜水艦能力に特化した「イギリス」、拠点占領能力・航空機性能・長距離戦闘能力に特化した「アメリカ」、エンジン性能・艦砲射撃速度・潜水艦性能に特化した「ドイツ」魚雷性能・艦砲のダメージ・将校の成長速度に特化した「日本」があり今回は「日本」選択してみた。新規の艦長製作も可能のようだ。
画面はドック(船渠)画面に切り替わりチュートリアルが開始される。
チュートリアルは文章による説明と簡単なクリック操作で進められ、こちらもストレスなくサクサクと進行できる。
表示されているステータスの解説やスキル、アビリティポイントなどの要素が確認でき、出航までの綿密な戦略などを考えるだけでも面白い。
何といってもこのドック画面が非常に良い。艦船模型や艦船RCファンには堪らない感じで、帰港した船はやはり格好良く既にかなりの時間見とれてしまった・・。
トラックやクレーンなども動いていて、クリエイターによるファンの為の細かい配慮も忘れておらず好印象だ。実際、3Dモデルによるミニチュアを見ている感じで模型ファンも納得の出来栄えと言えるだろう。
ドック画面による艦船画面は、Altキーとマウスによる操作で視点は自由に操作でき、将来的には色々な戦艦を鑑賞できるようになる。自ら育てアップデートされる艦船はプレイヤー皆がニヤリとしてしまう筈だ。
デフォルトでは戦艦は3隻用意されており日本海軍の富士型戦艦1番艦の「富士」、第2次世界大戦を生き延びた「浅間」、台湾沖で戦没した「峯風」が主力艦隊となっている。
主力艦隊は戦闘に持ち込める艦隊を指し、最大3隻まで選択可能になっており、戦艦は船体分類記号・艦級がそれぞれ振り分けられてる。
表示は略称であるが、例えばDDはDestroyerの略称で駆逐艦、CLでLight-Cruiserで軽巡洋艦、BBでBattleshipで戦艦などがあり、9種類が確認できた。
(余談だが、艦級の略称で同じアルファベットを2回表示されるのは何故?という説明も公式HPで解説されている)
それぞれの船体には一長一短の性能があり、組み合わせる事で主力艦隊の方向性が変化する。但し同じ艦級の船を2隻セットする事は不可能で、参加する作戦によって戦艦を変更する事が必要となってくる。
戦略に応じた戦艦選びが勝利を導き、艦長の手腕が試される事だろう。
ドック画面のチュートリアルではその他「戦闘配置」でスロットにスキルを持った将校を配置する。ドック画面はドラッグ&ドロップ操作で特に迷う事はなさそうだ。
将校は「対空」「特務」などを配置し、戦艦の「上面装甲」を選択。オプションについても沢山用意されている様でこの辺りがゲームの中枢キーとなる。
一通り選択したところで出航となり、今度は戦闘チュートリアルが開始された・・。
画面はプレイヤーが操作する戦艦を上空から見渡した画面に切り替わる。
まずはカメラ視点操作だ。カメラ視点はマウスを動かすだけで自分の艦船周囲を確認できる。何処から登場するか解らない敵を察知する為にも簡単ながらこの操作に慣れておく必要がある。
次に自艦の操作だが、右クリックで進行方向を決め「Fキー」を押すことで前進する。Fキーを押すたびに前進速度は増し、「Vキー」を押すことで速度を落とすか停止または後進となる。
一度前進すれば後は勝手に前に進むのでVキーで速度調整を行ったり、右クリックを巧みに使う事で敵が敷設した「機雷」などを避ける操作が必要となる。実際にプレイしてみるとコツを掴むと然程難しくは無いが敵艦が出現して
慌てないように練習する必要はありそうだ。
操作が慣れた頃にAIによる敵艦が出現する。ここでは攻撃、つまり艦砲射撃について学ぶ。射程と射線はグリーンのラインが引かれておりその線上が攻撃ラインとなる。
次は左クリックによる攻撃地点を選択すると艦砲射撃が行われる。射撃はクリック選択後に自動的に発射する射撃方法と攻撃地点とSPACEキー(発射)で任意に射撃する方法の二通りがあり、プレイヤーはどちらも自由に切り替え可能だ。
但し艦砲射撃はリロードタイムがあり、動いている敵艦に対しての射撃には「少し先を読む」必要があると予測。この辺りはFPSゲームのスナイパーと同じ感覚と言えそうだ。
数字キーには各武器兵装が割り当てられており、武器の選択も可能だ。艦船らしい、「ソナー」なども搭載されている。
チュートリアルでは敵艦は動かないので、数回攻撃を繰り返して撃沈する事で終了となった。
チュートリアルが終了すると通常のゲームモードへ意向し、プレイヤーは好きなミッションを選択できる。今回は無謀にもオンラインによる他プレイヤーと混じり一般戦闘へ参加してみた。
早朝にも関わらずルームには個性的なプレイヤーが集まっており戦闘は進行される。中には既にかなりのレベルに達している人もいるようだ。
先ほどのチュートリアルでの操作を思い出しつつ実戦開始。おお、皆よく動いて艦船入り乱れている。止まっていてはただの標的になってしまうので右へ左へと舵をとる。
ここで解ったのは船体の向きだろう。横腹を向けては敵の砲弾をまともに食らうので、船体の向きはかなり重要だ。但し敵も動くのでこれはかなり忙しい・・、そして面白い!
こちらも攻撃するが、相手の動きをある程度予測していないとこちらの砲弾は敵の頭上を飛び越したり、真横に着弾したりと素早い判断が必要。もっと「ゆっくりとした戦場」かと思いきやこれはのんびりしていられない。
戦闘中に注意したいのは、同じチームメンバーと連携だ。特攻するとすぐに蜂の巣になってしまう。艦隊である以上は団体で艦砲射撃をお見舞いするのが良さそうで、単独VS艦隊だと撃沈率は当然高い。
こうして慌てふためいているとあっけなく自艦は撃沈した・・。
主力艦隊は3隻まで選択可能なので1隻目が撃沈してもゲーム終了にはならない。早速、2隻目を投入。復活拠点を選択して再び攻撃開始となる。
先ほどの失敗を踏まえ今度は敵艦を撃沈!若輩ながらの洗礼は受けてしまったが、因果応報「やられたらやりかえす」しかない。かなりの砲弾を発射しつつも、結局我々の艦隊は敗北した・・。
人間、負けると勝つまで戦闘は続く。海戦というカテゴリー・・これは侮れない。「相手の行動を予測し移動し攻撃する」これまでのどのオンラインゲームよりも頭を使った。
当然予測不能の行動を敵艦は行うのでこの辺りは病みつきになりそうだ。そしてもっと強い自艦が欲しくなる。これは思った以上に奥深くて面白くオンライン海戦は続いた・・。
昨年末、映画「山本五十六」を観た時、役所広司が演じる連合艦隊司令長官の山本 五十六は常に将棋を嗜み、甘いものを好んでいた。
糖分で脳を活性化させて将棋で常に予測を行っていたからだ。今回の「NAVYFIELD2」はこれに当てはまる。
オンラインゲームの目玉である戦闘は、このゲームに関しては一線を画す物であり、「ただのバンバンゲームとは違う」事を思い知らされた。
今回プレイしたのは序盤であり、さらに深みにハマル要素をもっている。
徹甲弾や榴弾の使い分け、手持ち艦船のカスタマイズ、将校の強化と育成など戦闘以外の要素もしっかり備わっている。
また艦船の種類も今後の作戦には重要だろう。空母を実装して艦載機で敵に立ち向かう、潜水艦による魚雷攻撃、揚陸艦によるマップ上の島の占拠など「スタイルに変化した自分の役割と兵装」や「冷静沈着な行動」を要求される辺り、有能な指揮官として艦隊以外に「プレイヤー自身が成長しなければならない」要素が詰まっている。
今回は非常に有意義な時間が過ごせた。また、このようなゲームがある事を改めて知らされた思いである。
ゲームはストレスなく開始される。もしストレスを感じるなら自分の不甲斐無さだろう。
侮れないオンラインゲームタイトル「NAVYFIELD2」この夏、ぜひ自分の艦隊を率いて大海原の戦場に出港してほしい。
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