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SAT マガジン提供レポート「危機管理展 2015」

展示会レポート
2005年から開催されている「危機管理展2015」。11年目となる今イベントは、10月14日~16日、東京ビックサイトで行われた。イベント名のとおり、災害・犯罪、あらゆる危機に対処する危機管理マーケットによる国内最大級のビジネストレードショーだ。一般ユーザーから警察・消防・自衛隊の装備品にも関わる商品も多く、非常に興味深いものとなっている。今回は2020年の東京オリンピック発表もあり366社が参加した。また、入場許可制の特別併催企画「テロ対策特殊装備展'15」においては148社、さらに同時開催展「東京エアロスペースシンポジウム2015」は、2009年から隔年で開催してきた「東京国際航空宇宙産業展」の形態を変更したもので、256社が集まった。3日間の危機管理展2015ののべ来場者数は約54.000名、テロ対策特殊装備展'15はのべ来場者数約14,000名の登ったという。

今年の特徴といては、一連のドローン事件を受けての、ドローン(UAV・無人機)対処システムだろう。監視カメラから、音感知・赤外線などを使用した検知器が多く見られた。また、イスラエルやイギリス以外にも海外企業ブースも参加した。そして、小詩記事「ワールドインテリジェントリポート」の著者、元公安調査庁で、現在日本大学総合科学研究所の教授である安部川元伸氏によるセミナー「国際テロ情勢について」がテロ対策特殊装備展'15の最終日に行われた。

本稿コンテンツは下記媒体の協力・提供によりお届け致します。
SAT マガジン
http://www.sat-mag.net/

Text & Photo: ストライク アンド タクティカルマガジン編集部 浅香昌宏


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小詩 (SAT マガジン) 記事「ワールドインテリジェントリポート」の著者、元公安調査庁で、現在日本大学総合科学研究所の教授である安部川元伸氏によるセミナーもテロ対策特殊装備展'15で行われた。

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10月から新編された防衛装備庁のブースでは艦艇装備研究所の無人航走体に関する研究を行っており写真はUSV(Unmanned Surface Vehicle:無人水上艇)1/8の模型。

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東陽テクニカはアメリカ製のJetBootsを展示。ダイバーに直接水中モーターを装着して、泳ぎをアシストするものだ。

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Artemisダイバーナビは、GPSアンテナを水上に浮上させながら水深100mまでナビゲーションが可能な支援装置。

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イヨンインターナショナルはユナイテッドシールドインターナショナルのオリンピア爆弾処理防護服を展示。防護服のみで26kgある。

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ICORテクノジー社の爆弾処理型ロボットMini-CALIBERをキャリアーバッグで梱包しているところ。

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帝国繊維からはC-IED/地雷除去ロボットDOK-ING MV-4Kの模型。

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こちらはCBRNテロ対応緊急事態対処ロボットの模型。完全リモートオペレーションが可能。

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インドの防弾装備を開発するMKU PVTからは、各種の防弾チョッキを展示。

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アイ・アール・システムからは銃砲用ボアサイト装置AWBS。このAWBSを銃砲身に挿入して画像と照準カメラの画像を比較してボアサイトとして使用する。

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赤尾から、透湿防水機能付き防寒衣と曲げ畳式防弾盾、エマージェンシー・バンテージを展示。

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三菱長崎重工はDefenshield社のMPFD防弾装甲盾を展示。実際にイラクの米軍施設ゲートにも設置されている。

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三菱長崎機工も防弾盾をいくつか出展しいる中で、写真は組立式防弾盾。装甲板・防弾ガラス・フレーム・台車などバラバラに出来る。総重量はレベルⅣ装甲で290kg。

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IAI(イスラエル・エアロスペース・インダストリーズ)は大きなジオラマを前面に。よく観ると発電所を防空ミサイルや艦艇、UAV、衛星で守っている。

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IAIのUAV、HERON TP。全長14m、全翌26m、36時間飛行可能。

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コーンズ テクノロジーからドイツDedron社のドローン検知器「ドローントラッカー」。近赤外線、カメラ(夜間)、音検知等の複数センサーを採用。

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こちらはカナダAllen Vanguard社の携帯型妨害電波発生装置SCORPION。RCIED(無線起爆型簡易爆発物)を阻止するものだ。

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セキュリティーの特定波長域撮影システム。カメラを通じて、偽札の検知やパスポートのスタンプ検知から血液・指紋・体液の鑑識まで肉眼では見えないものが写る。

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セキュリティー内で出展するノーベルアームズ。写真はセラコートのステルスコーティングされたサングラスとレーザーグラス。

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英国貿易投資総省国防安全保障機構(UKTIDSO)の合同ブースから。写真はドイツCOBHAM社製のEODロボット「teleMAX」。

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イギリス・モーガン社の防爆服「SILVERBACK」。写真は4020エリートシリーズ。

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こちらもモーガン社のLASAシリーズのタクティカルヘルメットと防弾プレート。スタイリッシュなフォルムだ。

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日本海洋の高速ジェット式水中スクーター「BLACKSHADOW730」(写真左)。

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DSEコーポレーションからはS&Gプレートキャリアーシステム。水中で使用できる防弾プレートだ。

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タクティカルエレクトニクス社製のリスト・マウント・モニター。スコープや光学サイトとリンクして映像を手元でも観られる。

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三菱電機の水中(海中)レーザスキャナー「U4LE」。40m以上先をリアルタイムに可視化。三次元情報を取得する。

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写真上がクローラーロボット「CWD-STR」。主に情報収集が任務。重量20kg、2時間稼動可能。写真下は検知型遠隔探査装置「FRIGO-M」。化学剤下でも稼動して消防隊員の目となる。

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日本通信エレクトロニクスからイスラエルRAFAEL Advanced Defense Systems社が専門メーカーを統合して出来たドローン・UAV検知・飛行妨害システム。写真はレーダー部分。アクティブ・フェーズド・アレーアンテナを搭載。最大30kmに反応する。

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理経のドローン音響検知システム。指向性マイクセンサーで検知してPCに表示する。

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衛星ネットワークは映像伝送システムを展示。先ず上部の気球は衛星通信システムを搭載した無人飛行船で、空撮画像を通信衛星経由でリアルタイムに地上に伝送する。写真下の無人車両(UGV)は自動走行するバッテリー車的な役目を行い、写真中のケーブル・ドローン・システム「YAGURA」を経由して電源を無人飛行船に補給している一連の動きを再現している。

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ユーアールエーはイギリスで開発されたみリタリー・インフレータブルボート(MIB)シリーズの「470」を展示。全長4.7m、定員11名、55馬力。

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突入用マルチラダーは、ストレッチャーとしても使用可能。

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サポートマーケティングサービスは、6輪のArgoシリーズからを消防仕様にカスタム。官公庁専用仕様車両とのこと。

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GIBBS Sports Amphibiansのquadskiは、タイヤを収納するとモーターボートに。まるで変身ロボットのようだ。地上・水上共に72km/h。

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以前に本誌記事でも取り上げたホワイトハウス オートモービル。ポラリス社史上最強の水陸両用車コンセプトカーの名前は、 『RAMPAGE(ランページ)』。最高速度は80km/h。

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レスキューオフロードビークル「MRZR2」。ポラリス社がミリタリー仕様のために開発したものだ。

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高知県産業振興センターから高知丸高の津波避難シェルター「救難まんぼう」。定員6名、FRP製。かわいい丸型船だ。

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トーハツの水陸両用車8×8 D2488B-P。後部には推進用プロペラ(スクリュー)が二つある。最大乗員数は8名。

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プロップの逃走妨害装置、さす股「タックル」。カラーボールや警告ブザーも搭載。ロック付きで犯人を逃がせない。

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サイトロンジャパンは本誌 (SAT マガジン) 広告でもお馴染みだが、写真は独ワルサー社のフラッシュライトやナイフ、マルチツール類。

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B&W Internationalもドイツのケース会社で、写真は防水防塵ハードケース。自動空気圧調整バブル付き。

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宇宙航空研究開発機構(JAXA)は低ソニックブーム設計概念実証D-SENDプロジェクトから「D-SEND♯2超音速実験機」の1/5スケール。本機は高度30.5kmから落下せさたという。

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フジ・インバック/コバヤシ精密工業は無人航空機の開発・製造・販売・運用と、固定翼無人機向けエンジンの製造を行っている。

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防衛装備庁は東京エアロスペースシンポジウムにも出展。写真は高運動飛行制御システムの1/5スケールモデルのラジコン。いわゆる国産ステルス戦闘機ATD-Xだ。

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Text & Photo: ストライク アンド タクティカルマガジン編集部 浅香昌宏


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