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WW2 欧州東部戦線イベント「ざ・オストフロント 2014」その2

ヒストリカルイベント
WW2 欧州東部戦線イベント「ざ・オストフロント 2014」その2
前回の投稿で戦闘シーン以外をお届けした、関西ヒストリカルイベント運営事務局主催の WW2 欧州東部戦線イベント「ざ・オストフロント」。今回の投稿では、独ソ両軍による迫力の戦闘シーンを収めた写真を中心にお届けする。





・第 1 フェーズ (エアガン使用)
ドイツ軍 第 2 中隊は命令により部隊の先遣となり、ソビエト軍守備隊の A 高地へ攻撃前進を実施。 
中隊本部の命令により、先遣として第 1 小隊が前進を開始。ソビエト軍の前哨陣地を攻略しつつ、主陣地に対する突撃発起点(攻撃拠点)を確保するまでおこなうことになる。一方のソビエト軍は、事前の計画に従って遅滞防御を繰り返しつつ、後退戦闘を実施する。

約 2 時間にもおよぶ攻防の末、ドイツ軍は所定の作戦を達成し、突撃発起点に到達することになり、ソビエト軍は主陣地へと後退し、再編成を実施する。

・第 2 フェーズ (エアガン使用)
ドイツ軍による、ソビエト軍主陣地への攻撃がおこなわれた。迫撃砲の支援射撃を実施したドイツ軍はその後、突撃発起点より行動を開始する。この時、ドイツ軍は小隊長の指揮により、各分隊が大きく開いて前進し、一気にソビエト軍の陣地を突破する。

・第 3 フェーズ (エアガン使用)
今度はソビエト軍によるドイツ軍主陣地への逆襲がおこなわれた。迫撃砲の突撃支援射撃が実施され、最終弾の弾着を同時にソビエト軍の突撃が行われる。陣地内各所で近接戦闘が繰り広げられた。最終的には、ソビエト軍がドイツ軍陣地内を制圧している。

・第 4 フェーズ (モデルガン、デコガン、火薬式玩具銃、安全近接武器等使用)
このフェーズでは、モデルガンや無可動銃、BB 弾を装填しないエアソフトと火薬式の子供用銃を使用して行われる「戦争ゴッコ」がおこなわれ、双方「撃ったつもり、撃たれたつもり」で大いに楽しんだ。もちろん、そこには「勝ち負け」が存在せず、代わりに「如何に場の雰囲気を楽しむか」に優先度を置いた戦闘が繰り広げられたのであった。
また、陣内戦闘における再現のため、両軍兵士はそれぞれ家庭で製作してきた「やわらか塩ビ」 や「スポンジ素材」な等で出来たスコップ、発泡スチロール製のレンガを用いてリエナクトに興じていた。

日本国内ではまだまだ認知の少ないヒストリカル模擬戦闘だが、ここ数年で良質のエアガンやレプリカ被服の発売などもあり、年々参加者は増加の傾向にある。

これまでは軍装やエアガンこそWW2であっても、内容はサバイバルゲーム同様の「撃ち合い」イベントが多かったが、関西ヒストリカルイベント主催のイベントにおいては、ヒット判定のみサバイバルゲームルールを使用し、部隊として編成され、指揮官の命令によって行動し、その階級に応じた役割の発生や、許可の無い勝手な行動や発砲は禁じられるなど、後の行動はなるべく実際の軍隊での兵の運用に近い物がおこなわれている。

「自由に行動できない」「好きに撃てない」と言う、サバイバルゲームとは違った部分をネガティブにとらえるのではなく、ホビーミリタリーの観点から知識や経験を、楽しみながら深めていくことを目的としているのが大きな違いと言える。

また、イベントの会期中は、当時、実際にあったものを使って生活し、再現する「生活再現」を楽しむことも大きな醍醐味の1つとなる。そこで造り上げられた空間のなかで体感する「リビングヒストリー」は、欧米でも近年賑わいをみせており、今回のようなイベントを通じて、日本でも「生活再現」の趣味が定着する方向へ進むことに期待したいところ。

なお、本イベント主催の関西ヒストリカルイベントでは、この他にもまた違う戦線等を題材としたイベント活動を実施する予定とのことで、それらの新情報については、下記にある本サイトおよび公式ブログにて発信される予定だ。
関西ヒストリカルイベント運営事務局
http://his-event-kansai.com/
関西ヒストリカルイベント公式ミリブロ
http://khe.militaryblog.jp/


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