ESS 最新製品「曇り知らず」の AVS Influx ゴーグルを防曇テストしてみた&レビュー
夏真っ盛り!サバゲシーズンど真ん中である!暑さに負けることなく日本各地でゲームやイベントなど盛況な様子。しかし、こんな季節だからこそ身をもって味わう“ゴーグルレンズの曇り”…発汗や湿気で視界不良…ホント嫌だよねー((>д<))
サバゲに限らず、ゴーグル愛用者には悩ましいこの問題を解決しようと、デュアルレンズタイプから電動ファン付きのモノまで各社から趣向を凝らした製品がリリースされてきた。
電動ファンで換気を行うシステムが最も効果的とされているが、バッテリーの持ち時間や重量、故障の可能性などを考慮するとマイナス面が無いわけではない。実際のところ軍での利用においては、この辺りのことがネックになることも多い。また、発汗には個人差があったりとその効果の程は様々・・・、実に悩ましい問題が付き纏う。
電動ファン付きモデルの登場以降、目立ったブレイクスルーは無かったが、遂に新製品がリリースされた。
それが、ミリブロNews「特許取得 AVS 換気システムで曇り知らず、米軍納入 No.1 軍用アイウェア ESS から最新ゴーグルが日本上陸」で取り上げた『 ESS Influx GOGGLE 』である。発売から間もない製品をお借りすることが出来たので、早速レビューをお届けする。
正面アップ。適度な柔軟性を持ちつつ、非常にしっかりとした作りのフレーム。
上部画像。抗菌作用のある“ OpFoam フェイスパッド ”でフィット感は申し分ない。
広範な視界を持つ薄型のフレームは、ナイトビジョンとの併用が可能。
ベルトのジョイント部を時計回りに90度回転させると、本体から簡単に取り外すことが出来る。
裏側から見ると、このような構造になっている。
ベルトを外した状態。スモークグレーレンズも付属している。
レンズは従来品より少し厚めの 3.0mm 耐衝撃ポリカーボネートレンズ。
歪みのない視界と、UVA/UVB を100%カットする。
ESS PROFILE TURBOFAN GOGGLE との比較。
ESS Influx GOGGLE の方がひとまわり大きいことが分かる。
特許取得済の換気システム:AVS ( Adjustable Ventilation System ) の開放時 / Anti-Fog Mode(防曇)と、閉鎖時 / Anti-Dust Mode(防塵)の外観上の違いはこんな感じ。レンズ下部(底辺)を支点にしてレンズ上部が数ミリ可動することで、換気用の隙間が出来る。
開放時 / Anti-Fog Mode(防曇)
閉鎖時 / Anti-Dust Mode(防塵)
開放時 / Anti-Fog Mode(防曇)
閉鎖時 / Anti-Dust Mode(防塵)
開放時 / Anti-Fog Mode(防曇)
閉鎖時 / Anti-Dust Mode(防塵)
開放と閉鎖の操作は、ゴーグル正面の眉間部分にある Roto Clip(画像:ESS ロゴ部分のユニット)を使って行う。
まずは開放操作から。
閉鎖状態
Roto Clip 上部の突起部分を上方へ押し上げる
開放状態
閉鎖状態
開放、閉鎖、共にワンタッチで行える。
さて、本製品の目玉となる換気システム:AVS であるが、オフィシャルのアナウンスによると「 他に例を見ない換気による防曇機能と全周囲における粉塵フィルター機能を装備。究極に曇り難い ESS 独自の特殊防曇コーティングが施された Advanced ESS ClearZone FlowCoat Lens を採用することにより、内側の曇りを除去し、外側の傷を防ぐ。」とある。
では、その防曇機能の実力の程は如何に? ということで筆者が製作した“ゴーグル曇りシミュレーター”を投入して、検証実験を行ってみた。
ゴーグル曇りシミュレーター。プラスチック製円柱容器の側面をレンズ型に切り抜き、50℃の蒸しタオルを円柱内部に配置し、切り抜いた空間を覆う形でゴーグルを装着して容器の蓋をする、というシンプルな構造である。
容器の側面の様子。曇り具合と下へ流れる雫が確認できる。
拡大してみると埃の周りに結露は出来ているが、曇りは生じていない!
この後も暫く放置してみたが、目立った変化は確認できなかった。
15分放置。曇らない!
拡大してみると、先ほどの Anti-Fog Mode(防曇)と同じ状態ではないか!
ゴーグルレンズ部にピントを合わせた裏側からの様子。
拡大してみると、レンズ下部に向かって雫が流れ落ちているが、曇りは無い。
また、雫によって水分膜が出来ていたが、視界を妨げるほどでは無かった。
防曇機能に対して半信半疑で臨んだ実験であったが、まさかこれ程とは!恐れ入りましたm( _ _ )m
換気システム:AVS も然ることながら、Advanced ESS ClearZone FlowCoat Lens の特殊コーティング処理が素晴らしいと言える。
そして、AVS を Anti-Fog Mode(防曇)にセットした状態でゲームフィールドを駆け回れば、外気がゴーグル内を循環し、より効果的に機能するのではないだろうか。
今回の実験では15分という短い時間であった為、長時間の使用については未知数である。ゲームで使用する場合は、セーフティゾーンなどの安全な場所で、ゴーグル内部の結露を拭くなどのケアが必要と思われる。
今回の結果は、簡易的な実験によるものであり、参考程度に思っていただきたい。
Photo & Text: 弓削島一樹
サバゲに限らず、ゴーグル愛用者には悩ましいこの問題を解決しようと、デュアルレンズタイプから電動ファン付きのモノまで各社から趣向を凝らした製品がリリースされてきた。
電動ファンで換気を行うシステムが最も効果的とされているが、バッテリーの持ち時間や重量、故障の可能性などを考慮するとマイナス面が無いわけではない。実際のところ軍での利用においては、この辺りのことがネックになることも多い。また、発汗には個人差があったりとその効果の程は様々・・・、実に悩ましい問題が付き纏う。
電動ファン付きモデルの登場以降、目立ったブレイクスルーは無かったが、遂に新製品がリリースされた。
それが、ミリブロNews「特許取得 AVS 換気システムで曇り知らず、米軍納入 No.1 軍用アイウェア ESS から最新ゴーグルが日本上陸」で取り上げた『 ESS Influx GOGGLE 』である。発売から間もない製品をお借りすることが出来たので、早速レビューをお届けする。
詳しい仕様については、ミリブロNewsをご覧いただくとして、まずは外観から。ESS 日本代理店公式ページ
http://esseyepro.jp/
正面アップ。適度な柔軟性を持ちつつ、非常にしっかりとした作りのフレーム。
上部画像。抗菌作用のある“ OpFoam フェイスパッド ”でフィット感は申し分ない。
広範な視界を持つ薄型のフレームは、ナイトビジョンとの併用が可能。
ベルトのジョイント部を時計回りに90度回転させると、本体から簡単に取り外すことが出来る。
裏側から見ると、このような構造になっている。
ベルトを外した状態。スモークグレーレンズも付属している。
レンズは従来品より少し厚めの 3.0mm 耐衝撃ポリカーボネートレンズ。
歪みのない視界と、UVA/UVB を100%カットする。
ESS PROFILE TURBOFAN GOGGLE との比較。
ESS Influx GOGGLE の方がひとまわり大きいことが分かる。
特許取得済の換気システム:AVS ( Adjustable Ventilation System ) の開放時 / Anti-Fog Mode(防曇)と、閉鎖時 / Anti-Dust Mode(防塵)の外観上の違いはこんな感じ。レンズ下部(底辺)を支点にしてレンズ上部が数ミリ可動することで、換気用の隙間が出来る。
開放時 / Anti-Fog Mode(防曇)
閉鎖時 / Anti-Dust Mode(防塵)
開放時 / Anti-Fog Mode(防曇)
閉鎖時 / Anti-Dust Mode(防塵)
開放時 / Anti-Fog Mode(防曇)
閉鎖時 / Anti-Dust Mode(防塵)
開放と閉鎖の操作は、ゴーグル正面の眉間部分にある Roto Clip(画像:ESS ロゴ部分のユニット)を使って行う。
まずは開放操作から。
閉鎖状態
Roto Clip 上部の突起部分を上方へ押し上げる
開放状態
次に、閉鎖操作
Roto Clip の ESS ロゴ部分を押し込む
Roto Clip の ESS ロゴ部分を押し込む
閉鎖状態
開放、閉鎖、共にワンタッチで行える。
さて、本製品の目玉となる換気システム:AVS であるが、オフィシャルのアナウンスによると「 他に例を見ない換気による防曇機能と全周囲における粉塵フィルター機能を装備。究極に曇り難い ESS 独自の特殊防曇コーティングが施された Advanced ESS ClearZone FlowCoat Lens を採用することにより、内側の曇りを除去し、外側の傷を防ぐ。」とある。
では、その防曇機能の実力の程は如何に? ということで筆者が製作した“ゴーグル曇りシミュレーター”を投入して、検証実験を行ってみた。
ゴーグル曇りシミュレーター。プラスチック製円柱容器の側面をレンズ型に切り抜き、50℃の蒸しタオルを円柱内部に配置し、切り抜いた空間を覆う形でゴーグルを装着して容器の蓋をする、というシンプルな構造である。
まずは手始めに ESS PROFILE TURBOFAN GOGGLE から実験開始。
ファン機能OFF状態でゴーグルを装着。瞬く間に曇り始め、2分ほどでこの状態。
この後、ファン機能ONにすると下方から徐々に曇りは消えていった。
ファン機能OFF状態でゴーグルを装着。瞬く間に曇り始め、2分ほどでこの状態。
この後、ファン機能ONにすると下方から徐々に曇りは消えていった。
容器の側面の様子。曇り具合と下へ流れる雫が確認できる。
さて、本命の ESS Influx GOGGLE を AVS を開放状態の Anti-Fog Mode(防曇)にして実験開始。
10分放置した状態。遠目で見ると変化が確認できない。
10分放置した状態。遠目で見ると変化が確認できない。
拡大してみると埃の周りに結露は出来ているが、曇りは生じていない!
この後も暫く放置してみたが、目立った変化は確認できなかった。
では、AVSを閉鎖状態の Anti-Dust Mode(防塵)ならどうなるか?
レンズに付着していた水分を拭き取り、ゴーグル乾燥後に実験開始。
10分放置。
レンズに付着していた水分を拭き取り、ゴーグル乾燥後に実験開始。
10分放置。
15分放置。曇らない!
拡大してみると、先ほどの Anti-Fog Mode(防曇)と同じ状態ではないか!
ゴーグルレンズ部にピントを合わせた裏側からの様子。
拡大してみると、レンズ下部に向かって雫が流れ落ちているが、曇りは無い。
また、雫によって水分膜が出来ていたが、視界を妨げるほどでは無かった。
防曇機能に対して半信半疑で臨んだ実験であったが、まさかこれ程とは!恐れ入りましたm( _ _ )m
換気システム:AVS も然ることながら、Advanced ESS ClearZone FlowCoat Lens の特殊コーティング処理が素晴らしいと言える。
そして、AVS を Anti-Fog Mode(防曇)にセットした状態でゲームフィールドを駆け回れば、外気がゴーグル内を循環し、より効果的に機能するのではないだろうか。
今回の実験では15分という短い時間であった為、長時間の使用については未知数である。ゲームで使用する場合は、セーフティゾーンなどの安全な場所で、ゴーグル内部の結露を拭くなどのケアが必要と思われる。
今回の結果は、簡易的な実験によるものであり、参考程度に思っていただきたい。
ESS 日本代理店公式ページ
http://esseyepro.jp/
Photo & Text: 弓削島一樹