ミリブロReport

対テロチーム FAST

自衛隊・米軍装備展示
対テロチーム FAST東京港 晴海ふ頭でおこなわれた日米合同親善寄港では、海上自衛隊の護衛艦「いせ」と、米海軍からは 指揮統制艦「ブルーリッジ」(USS Blue Ridge, LCC-19) が参加、一般公開がおこなわれた。「いせ」とブルーリッジに関する内容は多くのブログでも掲載されているとおりで、趣向を変えてここでは、当日ブルー・リッジの艦上に居た、対テロチーム "FAST" を収めた写真が届いたのでご紹介しよう。

FAST (Fleet Antiterrorism Security Teams) は、世界中あらゆる地域において対テロ任務に素早く対処できるエリート部隊。FAST Marines の展開については、米海軍作戦総長 (CNO : Chief of Naval Operations) の裁量で決定される。FAST の特徴のひとつには、VBSS (Visit Board Search and Seizure : 海上船舶臨検) や、米国大使・その他政府関係者などの要人対する PSD (Personal Security Details : 要人警護) 任務など、幅広く特殊作戦に関わる点にある。

対テロチーム FAST
こちらの写真では、向かって左の 2名 がスナイパーと思われ、それぞれの戦闘服には自作迷彩が施されていることが分かる。特に左の隊員はピクセルデザートの迷彩が全く分からなくなるまで塗りつぶしており、その色味・迷彩パターンからも一見すると A-TACS FG 迷彩にも見える。また右のスナイパーと思しき隊員の場合は、HSGI の Silverthrone Chest Harness を着用していることが分かる。またこの両スナイパー共にレッグホルスターには サバイバルゲーマーにも愛用者が広がる BlackHawk! Serpa Kydex Holster を使用していることが分かる。

続いて向かって右の 2名 の隊員では、EAGLE Industories製 CIRAS Land を着用、CQB (Close Quarters Battle) や突入シーンを想定した装備に身を包んでいる様子が分かる。右側の隊員の脚部には、Safariland の Kydex Holster を装着しているが、2本 のベルトの内 1本 は BlackHawk! Serpa のベルトを使っている。またこの隊員の足元には空軍 PJ (Pararescue Jumper) などでも使用されるTAG (Tactical Assault Gear) 製の バックパックが確認できる。
そして写真の 4名 の内、3名 が あまり見掛けることの無い CON-SPACE の骨伝導式の通信機を使っている点も興味深いところ。

対テロチーム FAST
こちらの写真では、3つ のヘルメットいずれも似たような構成となっている。まず目に付くのは暗視装置で、MARSOC 支給 と同様に Norotos AKA2 に PVS-14Aの組み合わせが確認できる。また、ヘルメットの側面には最近のトレンドとなっているレイルが取り付けられ、CONTOUR の装着が確認できる。
そして写真の奥には、PRC-117F、SATCOM (Satellite Communication) AV2055 UHF Antennaと イリジウム携帯電話も確認できる。

写真提供: 井上 孝司


同じカテゴリー(自衛隊・米軍装備展示)の記事画像
横須賀フレンドシップデー 2015 が開催
防衛技術シンポジウム 2014
10式戦車が初参加!! 平成24年度 富士総合火力演習
同じカテゴリー(自衛隊・米軍装備展示)の記事
 横須賀フレンドシップデー 2015 が開催 (2015-08-03 13:49)
 防衛技術シンポジウム 2014 (2014-11-13 18:29)
 10式戦車が初参加!! 平成24年度 富士総合火力演習 (2012-08-22 15:36)

PageTop