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ミリタリーブログ
2015-03-31T17:43:14+09:00
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台湾刑事警察局特殊部隊「霹靂小組」 report by 乙夜
https://report.militaryblog.jp/e646528.html
秘密のベールに包まれた、台湾警察SWAT「霹靂小組(ピィ リィ シャオ ツゥー)」を紹介したい。日本のメディアが訓練内部を取材するのは、今回が初めてである。
正式名称は、国家刑事警察局特殊部隊「霹靂小組」。
台湾警察には複数の特殊部隊が存在する。SWATを意味する「霹靂小組」は、刑事警察局、航空警察等の組織、警政署の所轄である各市の警察に存在するが、刑事警察局直属の霹靂小組はこの部隊だけ。正にエリートの中のエリート部隊である。
彼らは台湾に発生する、立て篭もりやハイジャック、テロ等の凶悪事件に対応する。台湾全域をカバーする彼らの出動頻度、任務の難易度、危険度はどれも非常に高い。
台北市刑事警察局に、霹靂小組のオフィスはある。出動の無い時間は訓練に費やす。
使用銃器は主に、M4A1、MP5A5、SIG P226R、S&W M5904、SSG2000狙撃銃。アクセサリーには最新の光学機器を備える。ベストはJ-TECH社製とのことだった。隊員ごとに装備品が違う。特に、銃・光学機器は種別が豊富だ。
CQB訓練。
刑事警察局内の施設を使い、チーム単位で訓練を行う。訓練ではあるが、使用する銃器は全て実銃である。今回は実包は抜いてある。
訓練前に装備のチェックを行う。入念に訓練通りの手順で確認作業を行っていく。
階段をカッティングパイしながらクリアリング。前後左右だけでなく、高さを考慮しながら索敵する。
互いの銃口が仲間に向く事は絶対に無い。姿勢については、「無理な姿勢を敢えて取らず、自然体である事」を優先する。
ドアブリーチは体格の良い隊員が受け持つ。かなりの重量だが、大抵のドアはこれで壊すことが出来る。
車両を用いた訓練。現場到着と同時に、素早く作戦行動を展開する。
職員、警察官が特殊部隊の訓練を見守る。
次々と降下する隊員は、全員慣れた手つきでロープを操る。戦闘降下を行う隊長が、降下途中でピタリと静止し、MP5を構える。重量のあるサブマシンガンを持ってなお、微動だにしない。
訓練の最終項目は、銃の分解清掃、結合。厳重な施錠を行った地下の一室で行う。
志願者の5%しか隊員となれぬ、狭き門であるという。
彼らは今日も、台湾国民を守るために日々訓練と任務をこなす。素顔も名も人に知られることのない彼らは、間違いなく国の英雄なのだ。
協力:中華民国内政部警政署刑事警察局 霹靂小組
写真:乙夜、王 清正(協力)
文:乙夜
秘密のベールに包まれた、台湾警察SWAT「霹靂小組(ピィ リィ シャオ ツゥー)」を紹介したい。日本のメディアが訓練内部を取材するのは、今回が初めてである。
正式名称は、国家刑事警察局特殊部隊「霹靂小組」。
台湾警察には複数の特殊部隊が存在する。SWATを意味する「霹靂小組」は、刑事警察局、航空警察等の組織、警政署の所轄である各市の警察に存在するが、刑事警察局直属の霹靂小組はこの部隊だけ。正にエリートの中のエリート部隊である。
彼らは台湾に発生する、立て篭もりやハイジャック、テロ等の凶悪事件に対応する。台湾全域をカバーする彼らの出動頻度、任務の難易度、危険度はどれも非常に高い。
台北市刑事警察局に、霹靂小組のオフィスはある。出動の無い時間は訓練に費やす。
使用銃器は主に、M4A1、MP5A5、SIG P226R、S&W M5904、SSG2000狙撃銃。アクセサリーには最新の光学機器を備える。ベストはJ-TECH社製とのことだった。隊員ごとに装備品が違う。特に、銃・光学機器は種別が豊富だ。
CQB訓練。
刑事警察局内の施設を使い、チーム単位で訓練を行う。訓練ではあるが、使用する銃器は全て実銃である。今回は実包は抜いてある。
訓練前に装備のチェックを行う。入念に訓練通りの手順で確認作業を行っていく。
階段をカッティングパイしながらクリアリング。前後左右だけでなく、高さを考慮しながら索敵する。
互いの銃口が仲間に向く事は絶対に無い。姿勢については、「無理な姿勢を敢えて取らず、自然体である事」を優先する。
ドアブリーチは体格の良い隊員が受け持つ。かなりの重量だが、大抵のドアはこれで壊すことが出来る。
車両を用いた訓練。現場到着と同時に、素早く作戦行動を展開する。
職員、警察官が特殊部隊の訓練を見守る。
次々と降下する隊員は、全員慣れた手つきでロープを操る。戦闘降下を行う隊長が、降下途中でピタリと静止し、MP5を構える。重量のあるサブマシンガンを持ってなお、微動だにしない。
訓練の最終項目は、銃の分解清掃、結合。厳重な施錠を行った地下の一室で行う。
志願者の5%しか隊員となれぬ、狭き門であるという。
彼らは今日も、台湾国民を守るために日々訓練と任務をこなす。素顔も名も人に知られることのない彼らは、間違いなく国の英雄なのだ。
協力:中華民国内政部警政署刑事警察局 霹靂小組
写真:乙夜、王 清正(協力)
文:乙夜
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2015-03-31T17:43:14+09:00