テロ対策特殊装備展 (SEECAT) 2014
日本版NSC(国家安全保障会議)の創設、特定秘密保護法の制定等、国家の危機管理について大きな動きのある中、「テロ対策特殊装備展(SEECAT)」が、今年も開催された。今回で8回目となるこの展示会は、我が国唯一の対テロ専門展である。国内外の最新鋭の資機材と技術が集合し、情報の交流が行われた。
会場は「東京ビッグサイト 西4ホール」。初日から政府関係者、警備関係者の参加が多く賑わいを見せていた。
後援が内閣府、警察庁、消防庁、公安調査庁、外務省、海上保安庁、防衛省等の省庁である事からも解る様に、多くの資機材が法執行機関および警備業向けである。海外からは、米国、英国、イスラエルからの参加が目立つ。
<<DSE CORPORATION>>
現場の隊員が求めている、実用的かつ最新の製品を提供する。
各国の第一線で活躍している装備、技術を提案し、日本のLEの為の資機材と情報を有する。
米国タクティカルエレクトロニクス社製の偵察、突入、爆発物処理作戦用ワイヤレスカメラシステム。
スティックの先にカメラがあり、無線で動画を受信機に送る。
複数の受信機で動画を確認でき、隊員の安全性を高める。
受信機は腕にセット。小さな画面だが画質が良いため、かなり細かい部分まで認識できる。
グリップ部分。スイッチを兼ねる。
扉の下の隙間に押し込み、部屋の中を調べるカメラ。
軽量化された防弾プレート。レベル3、4の二種類を展示。
自在に成形できる爆薬。黒く長いチューブ型の爆薬である。チューブの平らな面の紙を剥がすとシールになっている。破壊対象物に接着面を押し当て固定。起爆させると、接着面方向にのみ爆風が向かう。密閉された室内では注意が必要だが、屋外であれば10mも離れれば安全である。
左は起爆前のサンプル。右は起爆後である。大型の鉄パイプが、まるで発泡スチロールをカッターナイフで切り取ったかの様に切断されている。
<<株式会社リアルビズ>>
AR(Augmented Reality/拡張現実)技術を利用した訓練システムの展示。
仮想空間における模擬訓練システムは、街中の構造物等による電波状況もリアルに再現可能。保守メンテナンス教育訓練システム(The Virtual Task Trainer)は、装備品の整備、訓練教材として、航空機、車両等にも応用できる。
サンプル用の展示品は 64式7.62mm小銃。
プログラムをインストールしたiPadをかざすと、画面に小銃が写る。
画面の小銃にタッチすると、その部分の部品が黄色の枠線で表示された。
他の部位もタッチしてみる。
ピンの様な小さな部品でも認識する。部品リストには名称が表示される。
表示方法も複数あり、隊員の分解結合訓練等に有効だ。
<<IAI-ISRAEL AEROSPACE INDUSTRIES>>
ひときわ華やかなブースは、イスラエルの主力航空機メーカー、IAIだ。
イスラエル軍の軍用機の他、民間機、国外製の製品も製造している。ミサイル開発やアヴィオニクス研究においても第一線で活躍する企業である。
ブースはイスラエルの国旗の配色、ブルーとホワイトで統一されている。無人機を中心にプロモーションを展開。テレビではシステム解説を映像で流していた。
手前から、[GHOST Rotary Mini Uas]、[MiniUAS Birdeye 650]、[HERON] の三機種が展示された。
<<株式会社 東陽テクニカ>>
ソーナー、音響カメラ、リモート操作、対爆風等のセンサを扱う。
[オプティカルターゲットシステム B590]
射弾散布、分散統計値をリアルタイムかつ高精度で計測表示するシステム。口径2mm以上、弾速20~3000m/sの弾丸を計測し、分析する。
展示のデモンストレーションには、ガス式のエアソフトガンを用いた。
アーチ型の計測機器の中央に、紙のターゲットを吊るす。
発射された弾丸(BB弾)の、初速、集弾、散布状況、統計等のデータを瞬時に表示することができる。
<<株式会社オグラ>>
電動油圧式器具の設計、製造、販売を行う。警察の突入による公務執行を支援する企業である。
油圧を用いたドア破壊用のドアオープナー。
ドアの隙間に先端部分を差し込み、起動すると三角形の部分が開き、結果として施錠されたドアが破壊される。
隙間がほとんどないドアは、先端が板状の部分を挟む。
3枚の板部が開き、ドアと壁の間に数センチの隙間を作る。できた隙間にドアオープナーを突き刺す。
<<株式会社ジェピコ>>
爆薬の検出器の他、米国製UAS、独製ガイガーカウンター、カナダ製LE犬用防護服等、複数の法執行機関向け資機材を取り扱う企業である。
犬用のボディアーマーは、今までにない精度の高い作り。高度な訓練を施した警察、警備、災害救助犬を守る。
Text:Acorn
Photo:Itsuya
会場は「東京ビッグサイト 西4ホール」。初日から政府関係者、警備関係者の参加が多く賑わいを見せていた。
後援が内閣府、警察庁、消防庁、公安調査庁、外務省、海上保安庁、防衛省等の省庁である事からも解る様に、多くの資機材が法執行機関および警備業向けである。海外からは、米国、英国、イスラエルからの参加が目立つ。
テロ対策特殊装備展(SEECAT)’14
日時:2014年10月15日(水)~17日(金)3日間 10:00~17:00
HP:http://www.seecat.biz/
<<DSE CORPORATION>>
現場の隊員が求めている、実用的かつ最新の製品を提供する。
各国の第一線で活躍している装備、技術を提案し、日本のLEの為の資機材と情報を有する。
米国タクティカルエレクトロニクス社製の偵察、突入、爆発物処理作戦用ワイヤレスカメラシステム。
スティックの先にカメラがあり、無線で動画を受信機に送る。
複数の受信機で動画を確認でき、隊員の安全性を高める。
受信機は腕にセット。小さな画面だが画質が良いため、かなり細かい部分まで認識できる。
グリップ部分。スイッチを兼ねる。
扉の下の隙間に押し込み、部屋の中を調べるカメラ。
軽量化された防弾プレート。レベル3、4の二種類を展示。
自在に成形できる爆薬。黒く長いチューブ型の爆薬である。チューブの平らな面の紙を剥がすとシールになっている。破壊対象物に接着面を押し当て固定。起爆させると、接着面方向にのみ爆風が向かう。密閉された室内では注意が必要だが、屋外であれば10mも離れれば安全である。
左は起爆前のサンプル。右は起爆後である。大型の鉄パイプが、まるで発泡スチロールをカッターナイフで切り取ったかの様に切断されている。
<<株式会社リアルビズ>>
AR(Augmented Reality/拡張現実)技術を利用した訓練システムの展示。
仮想空間における模擬訓練システムは、街中の構造物等による電波状況もリアルに再現可能。保守メンテナンス教育訓練システム(The Virtual Task Trainer)は、装備品の整備、訓練教材として、航空機、車両等にも応用できる。
サンプル用の展示品は 64式7.62mm小銃。
プログラムをインストールしたiPadをかざすと、画面に小銃が写る。
画面の小銃にタッチすると、その部分の部品が黄色の枠線で表示された。
他の部位もタッチしてみる。
ピンの様な小さな部品でも認識する。部品リストには名称が表示される。
<<IAI-ISRAEL AEROSPACE INDUSTRIES>>
ひときわ華やかなブースは、イスラエルの主力航空機メーカー、IAIだ。
イスラエル軍の軍用機の他、民間機、国外製の製品も製造している。ミサイル開発やアヴィオニクス研究においても第一線で活躍する企業である。
ブースはイスラエルの国旗の配色、ブルーとホワイトで統一されている。無人機を中心にプロモーションを展開。テレビではシステム解説を映像で流していた。
手前から、[GHOST Rotary Mini Uas]、[MiniUAS Birdeye 650]、[HERON] の三機種が展示された。
<<株式会社 東陽テクニカ>>
ソーナー、音響カメラ、リモート操作、対爆風等のセンサを扱う。
[オプティカルターゲットシステム B590]
射弾散布、分散統計値をリアルタイムかつ高精度で計測表示するシステム。口径2mm以上、弾速20~3000m/sの弾丸を計測し、分析する。
展示のデモンストレーションには、ガス式のエアソフトガンを用いた。
アーチ型の計測機器の中央に、紙のターゲットを吊るす。
発射された弾丸(BB弾)の、初速、集弾、散布状況、統計等のデータを瞬時に表示することができる。
<<株式会社オグラ>>
電動油圧式器具の設計、製造、販売を行う。警察の突入による公務執行を支援する企業である。
ドアの隙間に先端部分を差し込み、起動すると三角形の部分が開き、結果として施錠されたドアが破壊される。
3枚の板部が開き、ドアと壁の間に数センチの隙間を作る。できた隙間にドアオープナーを突き刺す。
<<株式会社ジェピコ>>
爆薬の検出器の他、米国製UAS、独製ガイガーカウンター、カナダ製LE犬用防護服等、複数の法執行機関向け資機材を取り扱う企業である。
Text:Acorn
Photo:Itsuya