中華製1/16ラジコン戦車で遊ぼう!!
さて、やって参りました新企画、「中華製1/16ラジコン戦車で遊ぼう!!」。
ん!? 「あれ? レオパルト2A7+を作る企画はどうした?」とお思いの皆さん、いやーよく見ていますねー。はい、アレはアレで、コレはコレで進めます。
ま、とにかくよく分かりませんが、楽しければイイ!! ではありませんかー。
こちらで進めていくラジコン戦車企画は、最近巷で人気(?!) の中華製 1/16 ラジコン戦車を題材に、赤外線バトルによる(おもちゃの・・・)大規模戦争を再現しよう!! というもの。
1/16スケールの戦車ともなると、全長は50cmほどのビッグなもの。そして最近ではメタルパーツもバンバン出回っていて、しかも安い!!
最初からメタルパーツにこだわらなければ、フルセットで値段は、1万円台後半から出回っています。ね!? 安いでしょ。しかも、完成品。組み立ての必要なし。
箱出し状態で最初から主要パーツがメタル化されているモデルなんてのもザラにあるのです。そして、実際の戦車からデジタル集音したエンジン音や砲塔の回転音、主砲・機銃の発射と連動してスピーカーから爆音が出るので、迫力十分。これだけでなく、更には最近では排煙機構なるものも、かなりの確率で標準装備。取り扱いのし易い電動駆動ラジコンながらも、エンジン音・排煙が擬似的に再現されるのです。
また、ラジコン戦車を一人で遊んでも・・・ですが、そんな心配もいりません。赤外線バトルシステムを搭載することができるモデルも多数出回っています。これで同時に複数のプレイヤーが戦場に繰り出して戦うことができるのです。
うーん、こりゃーたまらんわい。
タレント・所ジョージさんの「世田谷ベース」でラジコン戦車が紹介されたのが、最近では一番人気の火付け役だったのじゃないでしょうか。
様々な中華メーカーがラジコン戦車分野に進出しているようですが、Heng Long (ヘンロン) 社のものがベースの主流のようです。ヨーロッパでは第二次大戦が人気で、中でもやはりドイツ戦車が最も人気が高いそうです。
ドイツやイギリスをはじめとした欧州各国の通販サイトには、中華製ラジコン戦車をベースとした様々なパーツが取り揃えられており、興味本位で見回ってみても面白いです。
とは言え、中華製は所詮、中華製。こういうと失礼かもしれませんが、コレ事実なので仕方ありません。
信頼のジャパンメイドとは違って、箱から出してそのまま快適に使えるなんてことは、ほぼあり得ません。
ということで、今回は中華製ラジコン戦車を戦場に送り出すまでに、よくあるトラブルを中心にし掲載しその対処法と、せっかくなのでカッチョ良く (しかも手軽に・・・) をコンセプトにお届けしたいと思います。
実車のタイガーⅠがどうであるかや、実際の戦車の機構がどうとかは、このコーナーでは省略することをご容赦ください。あくまでも手軽に遊べる戦車ラジコンがテーマといったところで、落ち着かせたいと思います。
こちらが今回のベース車輌、中華メーカー TAIGEN 社製の ドイツ TIGERⅠ (初期型) 。足回りを中心にメタル化されています。もちろん、無限軌道 (「キャタピラ」はキャタピラー社の登録商標ですが、便宜上「キャタピラ」呼びます) もメタル化されています。
7.2v, 2,000mA バッテリーを搭載時の車輌重量は、6.4kg!!
この重量感、たまりませんね~。
上に乗っかっている青い装置が、赤外線バトル用の装置。車体のストライプ状の迷彩は最初からおこなわれているもの。
これら全てがフルセットで、市場での流通価格は4万円前後といったところ。一昔前までだと、10万円は軽く越えていたんじゃないでしょうか。
車体を真上から見てみるとこんな感じ。
右前の機関銃手ハッチを開けると、車体のメインスイッチがあります。装填手ハッチには砲台のスイッチがあり、戦車長ハッチには赤外線バトル用のソケットが用意されています。
車体の開閉には、まず車体後部のホースを取り外してあげる必要があります。
なおこの開閉方法は、TAIGEN 社のタイガーⅠの中でも「プレミアムメタルバージョン」を対象としているので、その他の中華製 タイガーⅠが全てこの通りとはわかりません。
全部で4箇所の取り外しを終えた状態。
次に、赤枠の箇所にあるレバーを回します。
かなり目立たないレバーなので、最初の内は覗き込んで確認してみてください。
車体上部は殆どがプラスチック製なので、持ち上げる時はバキッといかないよう、細心の注意を払いながら取り外します。
開けてみるとこんなかんじ。赤枠の箇所にバッテリーが収まることになります。
回路に HengLong のロゴがプリントがされていて、Taigen製のものも HengLong ベースであることがわかります。
戦車後部から見た様子。
次にキャタピラの取り付け具合をチェック。矢印のようにアイドラー・ホイール (誘導輪) がグラグラしていないかを確認します。
イモネジでアイドラ・ホイールは固定されていますが、その締め込みが甘かったり、またはそもそもイモネジが軸に到達していないケースもあります。その場合どうなるかというと、脱輪します・・・。かなり簡単に脱輪します。
また、ホイール自体も真っ二つに割れます。赤枠にあるチョボに注意しながら貼り合わせます。
単にカポッとはめ込むだけでは強度的に不足し、これまた脱輪の大きな原因になります。
なぜか最初から接着されていないので、ここはちゃんとタップリ接着してしまいます。
そしてネジロック剤を付けて、イモネジをねじ込みます。
また、イモネジがそもそも軸まで到達していない場合は、アイドラーホイールと軸とを直接、強力な接着剤で固めてしまう必要があります。ただ、その場合はホイールの塗装を先に済ませておくことを忘れずに・・・。
走らせる前にも、起動輪、転輪、誘導輪といった各車輪の締め込み具合をチェックしておきましょう。恐らく工場出荷時点では、若干ゆるいので、軽く増し締めで丁度良いと思います。
車体の床下からも締め込み具合をチェック。赤線にあるように、各車輪のチェックをおこなっておきます。
そして内部からもキャタピラテンショナーの締め込み具合を確認。
一通りキャタピラ周りのチェックを終えて、続いてよくあるトラブルシューティングは、排煙機構で排煙がなされなくなるケース。
写真は、専用のオイル (ミシンオイル) を流し込んでいるところですが、入れ過ぎ注意です。
モクモクとタップリの煙を排出させたい!! と思って、タップリとオイルを注ぎ込んでもいけません。
透明のチューブを伝って注ぎ込まれたオイルは、小さなボックスの中に貯蔵されます。ボックスの中には熱線が張られており、そこで焦がされたことで煙となって排出される仕組み。
煙の排出を手助けするために、赤矢印にあるようピストンが動くことでポンプのように送り出されます。
ちなみに排煙機構のスイッチも独立して存在しており、写真右下の赤い部分がソレです。
ボックス上部の黒いフタをドライバーで開けると、中からロープに染み込んだオイルが確認できます。
写真のようにヒタヒタになってしまっていると、排煙することが難しくなります。
ロープを取り外し、ティッシュなどで余分なオイルを拭き取ってあげれば、大体の場合は直ります。
排煙機構用のスイッチをONにしたままで、ずっとアイドリング状態を続けると、熱線が焼き切れてしまうので、要注意です。
さて、ここまでザッとよくあるトラブル (というか、実際にあったトラブル) をご紹介しました。ラジコン戦車の場合、様々な回路を使っているので、電気系統のトラブルも起こり得るので、これらについてはまた機会を見計らってご紹介できればと思います。
続いては、塗装の作業へと移ります。
戦車、しかも第二次大戦モノとなると一言に「塗装」と言っても中々に奥深いものがあります。そういったところは専門書や専門家にお任せし、今回は「何となくソレっぽい」や、「何となくイイ感じでない?!」みたいなミーハーな感じで進めまーす。
用意した塗装用グッズはこんな感じ。
後からもう少しだけ買い足していますが、基本はこんなもんです。
模型店で売っている一般的なものばかりですが、近所に模型店が無い場合は、通販で購入という手もあります。
まずは タミヤ ウェザリングマスター で塗り塗り・・・。
基本は「クロ」で「スス汚れ」を演出。雨で流れ落ちた跡なんかを脳内でタップリと妄想汁を流してください。
妄想汁をジュルジュルとすすりながら小一時間もすればこんな感じ。
ちなみにこちらが、箱から出したばかりの まばゆい 迷彩。キレイ過ぎてイヤ~~
そうそう、別パーツとなっている スモーク・ディスチャージャー を取り付けていませんでした。
そのままでポン付けはできません。カッターなどで窪み部分の大きさと比較しながら微調整。
接着剤を付けて・・・
ハメ込みます。
これで随分と雰囲気が変わりますねー
そしてこのパーツも忘れてはなりませぬ。
こちらはカチッとハメ込むだけでOK。
というわけで、出来上がったのがこのスス汚れたバージョンのタイガーⅠ。
凄味が出てきました~~
もはや最初のストライプが目立たなくなっています。
うーん、かなり小汚いですが、真新しい戦車もナンなので、これくらいキチャナイ方がいいです。
1輌じゃなく、戦車は複数輌並ぶと雰囲気が良いですねー
あー、部屋の中を小さな戦車工場のようにしたい!!
そして続いては付属のステッカーを貼付します。
ご丁寧にも、最初から文字抜きされたステッカーになっているので、貼り付けるだけで終~了ー。
ステッカーが貼り付けられたことで雰囲気が随分と変わります。
これまた真新しいのもアレなので、ステッカーもキチャナクします。
ナイフでステッカーの角々を欠けさせていきます。
たまに爪でこそぎ落としてみるのも、ナイフとは違った欠け方ができて良い感じ。
事あるごとに記念撮影、パシャ~
趣味の世界なんてものは、基本が自己満足。もうニヤニヤしながら気持ち悪い顔色で楽しみましょう!!
スス汚れを施した時点で脳内のアドレナリンが溢れる寸前。
既に十分に良い感じじゃない?! と思いながらも続いては、塗料で塗装をおこないます。
この "絵の具" (「絵の具」って・・・) 、一見するとピンクオレンジみたいな色合いですが、塗ってみるとアラ不思議ー、サビっぽい雰囲気を演出してくれるのです。
もう、ほんのチョッピリで十分。数滴垂らして、塗料用の薄め液で10倍くらい希薄にして使用するとイイ感じになります。
この手の塗装、チョーシに乗ってやり過ぎてしまいます・・・。
でも、良いのです。何せ自己満足なのですから!!
とにかく雨とかで錆びてしまいそうなところを中心に、垂れていくことを想定して描いていきます。
繊細なタッチで描くので、筆先はかなり細いものを使用しています。
1/16 スケールともなると、塗る面積が大きいので中々の重労働ですが、仕上げていったところを見返した時に、最高の自己満足汁が脳内に滴ります。
「うーん、こんなところも錆びた汁が垂れてそうかも・・・」
「うん、有り得そうかな!?」
その繰り返し。
ヤベっ!! 楽しい~~~(笑)
いやー、やっぱ戦車って言ったら、泥んなかも走るでしょ!?
ということで用意したのが、この泥を演出する塗料?
ぐちゃぐちゃと混ぜれば、ウ○コみたい・・・。
跳ねた泥が着きそうな箇所に大き目の筆や、小さめの刷毛でペタペタと塗ります。
途中でパーツがポキっと折れてしまうアクシデントありますが、気にしない。
接着剤で引っ付ければまた使用できます。
あ、上下を間違えた・・・
そんなこんなでようやく泥塗り作業も完成。
キタナイ・・・
自宅に持ち帰るや否や嫁が一言、「汚いから家に持ち込まないで・・・」
「イヤ、違うねん! これはな、外で遊んできたんじゃなくて塗装やから大丈夫」
「臭ってきそうやから近付けないで」
・・・て、そこまで嫌がらんでもエエがなー。
ということで、今回はおしまい!!
あ、続きますよ、この企画。
多分次は、どこぞの大阪岸和田にある某フィールドでの1/16 戦車ラジコンバトルが勃発か!?
それではまたの機会に、お会いしましょう。
ん!? 「あれ? レオパルト2A7+を作る企画はどうした?」とお思いの皆さん、いやーよく見ていますねー。はい、アレはアレで、コレはコレで進めます。
ま、とにかくよく分かりませんが、楽しければイイ!! ではありませんかー。
こちらで進めていくラジコン戦車企画は、最近巷で人気(?!) の中華製 1/16 ラジコン戦車を題材に、赤外線バトルによる(おもちゃの・・・)大規模戦争を再現しよう!! というもの。
1/16スケールの戦車ともなると、全長は50cmほどのビッグなもの。そして最近ではメタルパーツもバンバン出回っていて、しかも安い!!
最初からメタルパーツにこだわらなければ、フルセットで値段は、1万円台後半から出回っています。ね!? 安いでしょ。しかも、完成品。組み立ての必要なし。
箱出し状態で最初から主要パーツがメタル化されているモデルなんてのもザラにあるのです。そして、実際の戦車からデジタル集音したエンジン音や砲塔の回転音、主砲・機銃の発射と連動してスピーカーから爆音が出るので、迫力十分。これだけでなく、更には最近では排煙機構なるものも、かなりの確率で標準装備。取り扱いのし易い電動駆動ラジコンながらも、エンジン音・排煙が擬似的に再現されるのです。
また、ラジコン戦車を一人で遊んでも・・・ですが、そんな心配もいりません。赤外線バトルシステムを搭載することができるモデルも多数出回っています。これで同時に複数のプレイヤーが戦場に繰り出して戦うことができるのです。
うーん、こりゃーたまらんわい。
タレント・所ジョージさんの「世田谷ベース」でラジコン戦車が紹介されたのが、最近では一番人気の火付け役だったのじゃないでしょうか。
様々な中華メーカーがラジコン戦車分野に進出しているようですが、Heng Long (ヘンロン) 社のものがベースの主流のようです。ヨーロッパでは第二次大戦が人気で、中でもやはりドイツ戦車が最も人気が高いそうです。
ドイツやイギリスをはじめとした欧州各国の通販サイトには、中華製ラジコン戦車をベースとした様々なパーツが取り揃えられており、興味本位で見回ってみても面白いです。
とは言え、中華製は所詮、中華製。こういうと失礼かもしれませんが、コレ事実なので仕方ありません。
信頼のジャパンメイドとは違って、箱から出してそのまま快適に使えるなんてことは、ほぼあり得ません。
ということで、今回は中華製ラジコン戦車を戦場に送り出すまでに、よくあるトラブルを中心にし掲載しその対処法と、せっかくなのでカッチョ良く (しかも手軽に・・・) をコンセプトにお届けしたいと思います。
実車のタイガーⅠがどうであるかや、実際の戦車の機構がどうとかは、このコーナーでは省略することをご容赦ください。あくまでも手軽に遊べる戦車ラジコンがテーマといったところで、落ち着かせたいと思います。
こちらが今回のベース車輌、中華メーカー TAIGEN 社製の ドイツ TIGERⅠ (初期型) 。足回りを中心にメタル化されています。もちろん、無限軌道 (「キャタピラ」はキャタピラー社の登録商標ですが、便宜上「キャタピラ」呼びます) もメタル化されています。
7.2v, 2,000mA バッテリーを搭載時の車輌重量は、6.4kg!!
この重量感、たまりませんね~。
上に乗っかっている青い装置が、赤外線バトル用の装置。車体のストライプ状の迷彩は最初からおこなわれているもの。
これら全てがフルセットで、市場での流通価格は4万円前後といったところ。一昔前までだと、10万円は軽く越えていたんじゃないでしょうか。
車体を真上から見てみるとこんな感じ。
右前の機関銃手ハッチを開けると、車体のメインスイッチがあります。装填手ハッチには砲台のスイッチがあり、戦車長ハッチには赤外線バトル用のソケットが用意されています。
車体の開閉には、まず車体後部のホースを取り外してあげる必要があります。
なおこの開閉方法は、TAIGEN 社のタイガーⅠの中でも「プレミアムメタルバージョン」を対象としているので、その他の中華製 タイガーⅠが全てこの通りとはわかりません。
全部で4箇所の取り外しを終えた状態。
次に、赤枠の箇所にあるレバーを回します。
かなり目立たないレバーなので、最初の内は覗き込んで確認してみてください。
車体上部は殆どがプラスチック製なので、持ち上げる時はバキッといかないよう、細心の注意を払いながら取り外します。
開けてみるとこんなかんじ。赤枠の箇所にバッテリーが収まることになります。
回路に HengLong のロゴがプリントがされていて、Taigen製のものも HengLong ベースであることがわかります。
戦車後部から見た様子。
次にキャタピラの取り付け具合をチェック。矢印のようにアイドラー・ホイール (誘導輪) がグラグラしていないかを確認します。
イモネジでアイドラ・ホイールは固定されていますが、その締め込みが甘かったり、またはそもそもイモネジが軸に到達していないケースもあります。その場合どうなるかというと、脱輪します・・・。かなり簡単に脱輪します。
また、ホイール自体も真っ二つに割れます。赤枠にあるチョボに注意しながら貼り合わせます。
単にカポッとはめ込むだけでは強度的に不足し、これまた脱輪の大きな原因になります。
なぜか最初から接着されていないので、ここはちゃんとタップリ接着してしまいます。
そしてネジロック剤を付けて、イモネジをねじ込みます。
また、イモネジがそもそも軸まで到達していない場合は、アイドラーホイールと軸とを直接、強力な接着剤で固めてしまう必要があります。ただ、その場合はホイールの塗装を先に済ませておくことを忘れずに・・・。
走らせる前にも、起動輪、転輪、誘導輪といった各車輪の締め込み具合をチェックしておきましょう。恐らく工場出荷時点では、若干ゆるいので、軽く増し締めで丁度良いと思います。
車体の床下からも締め込み具合をチェック。赤線にあるように、各車輪のチェックをおこなっておきます。
そして内部からもキャタピラテンショナーの締め込み具合を確認。
一通りキャタピラ周りのチェックを終えて、続いてよくあるトラブルシューティングは、排煙機構で排煙がなされなくなるケース。
写真は、専用のオイル (ミシンオイル) を流し込んでいるところですが、入れ過ぎ注意です。
モクモクとタップリの煙を排出させたい!! と思って、タップリとオイルを注ぎ込んでもいけません。
透明のチューブを伝って注ぎ込まれたオイルは、小さなボックスの中に貯蔵されます。ボックスの中には熱線が張られており、そこで焦がされたことで煙となって排出される仕組み。
煙の排出を手助けするために、赤矢印にあるようピストンが動くことでポンプのように送り出されます。
ちなみに排煙機構のスイッチも独立して存在しており、写真右下の赤い部分がソレです。
ボックス上部の黒いフタをドライバーで開けると、中からロープに染み込んだオイルが確認できます。
写真のようにヒタヒタになってしまっていると、排煙することが難しくなります。
ロープを取り外し、ティッシュなどで余分なオイルを拭き取ってあげれば、大体の場合は直ります。
排煙機構用のスイッチをONにしたままで、ずっとアイドリング状態を続けると、熱線が焼き切れてしまうので、要注意です。
さて、ここまでザッとよくあるトラブル (というか、実際にあったトラブル) をご紹介しました。ラジコン戦車の場合、様々な回路を使っているので、電気系統のトラブルも起こり得るので、これらについてはまた機会を見計らってご紹介できればと思います。
続いては、塗装の作業へと移ります。
戦車、しかも第二次大戦モノとなると一言に「塗装」と言っても中々に奥深いものがあります。そういったところは専門書や専門家にお任せし、今回は「何となくソレっぽい」や、「何となくイイ感じでない?!」みたいなミーハーな感じで進めまーす。
用意した塗装用グッズはこんな感じ。
後からもう少しだけ買い足していますが、基本はこんなもんです。
模型店で売っている一般的なものばかりですが、近所に模型店が無い場合は、通販で購入という手もあります。
まずは タミヤ ウェザリングマスター で塗り塗り・・・。
基本は「クロ」で「スス汚れ」を演出。雨で流れ落ちた跡なんかを脳内でタップリと妄想汁を流してください。
妄想汁をジュルジュルとすすりながら小一時間もすればこんな感じ。
ちなみにこちらが、箱から出したばかりの まばゆい 迷彩。キレイ過ぎてイヤ~~
そうそう、別パーツとなっている スモーク・ディスチャージャー を取り付けていませんでした。
そのままでポン付けはできません。カッターなどで窪み部分の大きさと比較しながら微調整。
接着剤を付けて・・・
ハメ込みます。
これで随分と雰囲気が変わりますねー
そしてこのパーツも忘れてはなりませぬ。
こちらはカチッとハメ込むだけでOK。
というわけで、出来上がったのがこのスス汚れたバージョンのタイガーⅠ。
凄味が出てきました~~
もはや最初のストライプが目立たなくなっています。
うーん、かなり小汚いですが、真新しい戦車もナンなので、これくらいキチャナイ方がいいです。
1輌じゃなく、戦車は複数輌並ぶと雰囲気が良いですねー
あー、部屋の中を小さな戦車工場のようにしたい!!
そして続いては付属のステッカーを貼付します。
ご丁寧にも、最初から文字抜きされたステッカーになっているので、貼り付けるだけで終~了ー。
ステッカーが貼り付けられたことで雰囲気が随分と変わります。
これまた真新しいのもアレなので、ステッカーもキチャナクします。
ナイフでステッカーの角々を欠けさせていきます。
たまに爪でこそぎ落としてみるのも、ナイフとは違った欠け方ができて良い感じ。
事あるごとに記念撮影、パシャ~
趣味の世界なんてものは、基本が自己満足。もうニヤニヤしながら気持ち悪い顔色で楽しみましょう!!
スス汚れを施した時点で脳内のアドレナリンが溢れる寸前。
既に十分に良い感じじゃない?! と思いながらも続いては、塗料で塗装をおこないます。
この "絵の具" (「絵の具」って・・・) 、一見するとピンクオレンジみたいな色合いですが、塗ってみるとアラ不思議ー、サビっぽい雰囲気を演出してくれるのです。
もう、ほんのチョッピリで十分。数滴垂らして、塗料用の薄め液で10倍くらい希薄にして使用するとイイ感じになります。
この手の塗装、チョーシに乗ってやり過ぎてしまいます・・・。
でも、良いのです。何せ自己満足なのですから!!
とにかく雨とかで錆びてしまいそうなところを中心に、垂れていくことを想定して描いていきます。
繊細なタッチで描くので、筆先はかなり細いものを使用しています。
1/16 スケールともなると、塗る面積が大きいので中々の重労働ですが、仕上げていったところを見返した時に、最高の自己満足汁が脳内に滴ります。
「うーん、こんなところも錆びた汁が垂れてそうかも・・・」
「うん、有り得そうかな!?」
その繰り返し。
ヤベっ!! 楽しい~~~(笑)
いやー、やっぱ戦車って言ったら、泥んなかも走るでしょ!?
ということで用意したのが、この泥を演出する塗料?
ぐちゃぐちゃと混ぜれば、ウ○コみたい・・・。
跳ねた泥が着きそうな箇所に大き目の筆や、小さめの刷毛でペタペタと塗ります。
途中でパーツがポキっと折れてしまうアクシデントありますが、気にしない。
接着剤で引っ付ければまた使用できます。
あ、上下を間違えた・・・
そんなこんなでようやく泥塗り作業も完成。
キタナイ・・・
自宅に持ち帰るや否や嫁が一言、「汚いから家に持ち込まないで・・・」
「イヤ、違うねん! これはな、外で遊んできたんじゃなくて塗装やから大丈夫」
「臭ってきそうやから近付けないで」
・・・て、そこまで嫌がらんでもエエがなー。
ということで、今回はおしまい!!
あ、続きますよ、この企画。
多分次は、どこぞの大阪岸和田にある某フィールドでの1/16 戦車ラジコンバトルが勃発か!?
それではまたの機会に、お会いしましょう。